完全非公開型医療・介護専用SNS
MedicalCare STATION (MCS)のご案内
日本医師会
IT化宣言2016年版
医介連携SNSについての言及
石川広己常任理事
「医介連携にSNSを利用する場合には、LINEなどの公開型のパブリックSNSではなく、栃木県が採用しているような非公開型かつ医介連携専用のプライベートSNSを利用すること」
MCSが紹介され、MCSが実現している非公開型専用SNSを推奨する文言が記載された
MCSの主な機能1 - 患者グループ
患者の情報を中心とした医療介護従事者のグループタイムライン
患者・利用者を見守るチームのメンバー毎にグループをつくり
タイムラインの形でコミュニケーションを行うことができます。
"時系列"に参加メンバーの発言や資料が追えるため前後の流れや状況が把握しやすくなっています。
気軽に些細なことでも報告でき、連絡の負担が減ります。
電話やFAXだけでは伝わってこなかった情報も知れるようになります。
患者・利用者を中心とした在宅、地域医療、多職種連携の新しい形です。
MCSの主な機能2 - 患者・患者家族タイムライン
患者・家族とつながるタイムライン
患者本人・家族と直接つながり、コミュニケーションを行うことも可能です。
特に注意して見守る必要がある患者さんを遠くの家族を巻き込んで支援する。
小児患者の母親もチームの一員として迎え、安心感をもって看護に当たる。
患者や家族の気持ちに寄り添う医療・ケアの実現をサポートします。
患者・家族とのコミュニケーションの負荷・摩擦を小さく、安心を届けます。
MCSの主な機能3 - 自由グループ
地域の医療介護従事者のつながりを中心としたグループ
地域医療介護福祉に携わるみなさんの輪をMCS上に再現できます。
テーマや職種などを自由に決めて、種々様々な内容について
相談や告知ができます。
医師会のグループ、災害時の連絡網、勉強会 etc.
すでにありとあらゆる"つながり"がMCSで結ばれています。
地域医療介護福祉に携わる方々の"つながり"を強くします。
自由グループ: 感じていただきたいメリット①
災害時の連絡網
いざというときに電話はつながりにくい。そんなときでもMCSで連絡できたというお声をいただきます。
大阪府豊中市では400名超がMCSのグループでつながり、2018年の大阪府北部地震や台風などの災害時に地域の停電状況や施設の様子、建物や道路の状況がMCSで共有できたと紹介されています。
自由グループ: 感じていただきたいメリット②
知識や情報の蓄積
MCSで相談やお知らせをすることで得られる効果
MCSのグループで相談や問い合わせに答えていくと、参加しているみんながその内容を知れるので、似たような質問や問い合わせを受けなくてもよくなります。
みんなが困っていることや悩みを共有しあい、その解決を見つけていくと全体のレベルアップにつながります。
新しい人がはいってきても、振り返ってみることでキャッチアップの手がかりになります。
自由グループ: 感じていただきたいメリット③
コミュニケーションハードルが下がる
"すぐに返さなくてもよい快適なコミュニケーション"
緊急性の高い連絡をするためにMCSを使うのではありません
・ 電話やFAXするほどではないけど確認したいこと
・ 特定の誰かではなくてよいから聞きたいこと
電話や対面だけでは聞けなかったことや話しづらかったことがMCSがきっかけででできるように。
コミュニケーションの量が増えて、お互いがよりよくわかるようになり、よりスムースな連携に繋がります。
MedicalCare STATION の広がり
日本全国で広がりをみせるMCSの輪
210,000以上
医療介護ユーザー総登録数
82,000
一月あたりアクティブなユーザー総数(MAU)
2023年08月時点
東京都医師会
ICTを普段着の医療ツールとして使うために
東京都下の25の医師会に連携ICTツールとして採用
東京都においてICTツールをつかった医療介護連携を行っていると回答した方の60%がMCSを使用
その他MCS郡市区医師会採用一部実例
採用・推奨医師会一覧リストへのリンク
- ぐんぐんサーチMCS ・・・群馬県 群馬県多職種連携推進協議会事務局
- 大正あんしんネット ・・・大阪 大正区医師会
- 藤・ネット ・・・大阪 藤井寺市医師会
- 奈良あんしんネット ・・・奈良 奈良市医師会
- あおばモデル ・・・横浜 青葉区医師会
- 文京区 多職種ネットワーク ・・・東京 文京区医師会
- えどがわ在宅ネット ・・・東京 江戸川区医師会
- るるめネット ・・・東京 東久留米市医師会
- いつつばしネット ・・・山口 岩国市医師会
- ポピーねっとやまがた ・・・山形 山形市医師会
- しんげんネット ・・・山梨 甲府市医師会
- 宝塚あんしんネット ・・・兵庫 宝塚市医師会
- Medical Care Station ・・・鹿児島 いちき串木野市医師会
※公表されている一部です。
※ 医師会地域ICT採用いただいてないところでもMCSを併用で活用いただいているところも多数ございます。
学会などでもMCSを活用した事例・研究が多数報告されています
医療インフラとしての
強固なセキュリティー
3省2ガイドライン対応はもちろんのこと、さらなる対応を含めて、医療ならではのセキュリティ基盤を備えたクラウドサービスを提供し続けます。
MCSサービス紹介:セキュリティについて
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クラウド
MCSのデータはすべてクラウドストレージに格納されバックアップが即時に生成されます。
MCSを構成するシステム(サーバー・データ)はすべて国内で完結しています。 - SSL/TLS1.2実装
常時通信は暗号化され盗聴やなりすまし、フィッシングを防ぎます。
- 二要素認証
クライアント証明書をつかった二要素認証に対応しています。
- アクセスコントロール
管理者アカウントによるきめ細やかな情報アクセスコントロールを行うことができ、各施設のプライバシーポリシーに基づいたMCS利活用をサポートします。
特に二要素認証に関して、独自の認証局を開設しクライアント証明書発行まで対応しているヘルステックアプリ・サービスはMCSだけです。
¥0
MCSが無料の理由
すべての医療・介護関係者へ、スムーズな連携を提供するために
医療・介護の現場に負担をかけない、標準機能「無料の」仕組み
どれほど優れたサービスであっても、医療・介護の現場に負担のかかるような費用では意味がありません。
メディカルケアステーションは、最先端の技術とセキュリティのもとで運営されていますが、こうした運営コストについてはパートナー(製薬会社、医療機器、医材料メーカー等)からの収益や、その他のサービスから得られる収益で賄っています。
メディカルケアステーションは医療介護のプラットフォームとして、あらゆる医療介護領域に携わる企業との連携を推進しており、これらの連携によるメリットが新たな医療介護エコシステムを生み出し、自由でオープンなICT環境を実現すると考えています。
企業・病院等でMCSを活用した新たな取組のご紹介
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MCSアプリソリューション
・MCS AppFrameworkを活用したソリューション創出
・MCS APIを活用した連携アプリの創出 -
MCSウェビナー支援・マーケティング
・MCSの医療介護ユーザーへの周知・調査
・ウェビナー開催・集客の支援 -
MCSコミュニティ構築
・MCSユーザーとの継続的な関係の構築
・MCSを通した直接的な非同期コミュニケーションチャンネルの実現
MCSを活用した新たな取組について以上の3つのパターンに類型化し、それぞれの代表的な例をご紹介いたします。
MCSを用いたこれらの新しい取り組みやお取り組みの事業へのご活用にご興味のある企業・医療機関の方にWebでより詳しいご説明いたしますので下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。
→ エンブレース株式会社問い合わせフォームMCSアプリソリューション
MCS AppFramework
MCS上で稼働するアプリを構築
すでにあるモジュール(部品)を組み合わせて
「タイムレス・コストレス・高カスタマイズ性」な
アプリを組み上げることができます。
- ・患者の服薬・症状管理に役立つePROアプリを構築したい
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・予防手帳や地域連携パスの置き換えになるアプリを構築したい etc.
-> 目的に応じたアプリをカスタマイズしてご提供可能です。
MCS AppFrameworkでのePROアプリ事例1
しんしんあんしんアプリ
聖マリアンナ医科大とともに共同開発
診察間の心身の症状変化を記録でき、必要に応じて医療者に共有できる見守りの仕組み『しんしんあんしんアプリ』を共同企画・開発。
2021年5月中旬より同院の新型コロナウイルス感染症後外来に通院する患者さんへの提供を開始
MCS AppFrameworkでのアプリ事例1
フレイル対策 低栄養スクリーニング
栄養剤メーカー様と「栄養スクリーニングツール」をリリース。簡易栄養評価表(MNA®- SF)に基づき6つの質問から栄養状態を評価でき、患者さんを支える医療介護従事者に共有できる。
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1. 低栄養スクリーニングツールで患者状態をチェック
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2. スクリーニング結果-推奨行動が患者を支える医療介護者に共有される
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3. 患者の栄養状態の早期検知が必要な介入へ
MCS AppFrameworkでのアプリ事例2
骨粗鬆症リエゾンネット
宗圓聰先生、アステラス製薬様とともに共同開発
令和4年の診療報酬改定によって注目を集める骨粗鬆症リエゾンサービスを効率的に実現することを支援するアプリ
2019年から研究を重ね、2021年に骨粗鬆症の治療継続に必要な病病・病診間の情報共有にお役立ちいただけるよう正式にロンチいたしました。
MedicalCarePost: 骨粗鬆症リエゾンネット活用事例そのほかにも心不全等入退院を繰り返さないように急性期・回復期・慢性期の各ステージで治療・ケアにあたる医療機関・介護施設の連携構築・継続に役立つアプリの企画・研究利用が進んでいます。
ソリューション構築からリリースまでのプロセス例
医療介護上の課題解決にMCSをお役立ちできるとお考えいただきお声がけいただいたいた企業・医療機関の皆様に、実効性のあるソリューションをご提案させて頂きます。
実際のサービス構築には、実医療機関等でのパイロットプロセスを推奨しています。
図.パイロットスケジュール例
参考: MCS+アプリから得られるデータセット
様々な目的のためにアプリをもちいた取り組みを行う場合、入力されたデータを出力・分析することが可能です。(※)
当社ではこれらを体系化し、データ取得の基本セットとして整理し、各種研究等にお役立ちいただけるようにしております。
※ 患者同意等の各種手続きを適切に経た上での取得・お渡しになります
図.治療アプリから得られるデータセット
参考: 共通_患者情報ヒアリングのデータサンプル
MCSAppFramework ヒアリング機能を使った場合のデータの一例。
質問とそれに対する回答内容に加え、回答した時間、ユーザータイプ、職種などを知ることができる。
ウェブセミナー支援・マーケティングリサーチ
MCSを活用したウェブセミナー・マーケティングリサーチの特長
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集 MCSを基盤とした集客や周知
在宅医療介護、地域多職種連携に携わる医療介護従事者の集客・周知に最適です。
訪問診療を行う開業医や訪問看護師、ケアマネージャー、調剤薬局薬剤師といった在宅・地域医療に関わる医療介護職のユーザーが集中しています。
特に在宅・地域医療の関連の調査やウェブセミナーを実施する場としてMCSをご活用いただいております。 -
援対象を絞った運営・調査・周知ご支援
ウェブセミナーは全国~地域単位、ニーズに応じて運営をご支援いたします。
マーケティングリサーチについては特定職種に向けたアンケートの企画や調査のご依頼も承っています。
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績豊富な実績
ウェブセミナーについて企画からのご支援だけでも二桁を超える実績がございます。
特にMCSユーザーの方から関心の高い話題では流入が多く、MCSを通して2,000人以上がセミナー聴講を登録したケースもございます。
MCSユーザへ向けたアンケートや周知などのマーケティングリサーチへのご協力も多種多様な題材で実施ご依頼いただき、多くのMCSユーザーよりご回答やご反応をいただいております。
ウェブセミナー開催の流れと運営支援例
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01. 企画・準備
目的や課題感をヒアリングさせていただき、企画内容をご提案いたします。
・企画
・集客用ページ作成
・申込フォーム作成
・案内状作成 -
02. 集客
MCSを基盤とした集客を行います。また集客に必要な申込サイト等を作成いたします。
・MCSお知らせ
・メール配信
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03. 開催
当日の司会進行等、運営のご支援をいたします。
・ライブ配信(Zoom使用)
・問い合わせ対応 -
04. フォローアップ
申込者へアーカイブ配信や製品情報等をメール案内します。
・アンケート送信
・アーカイブ配信
・イベントレポート記事作成
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目的
・在宅医療分野における栄養管理の啓発
・MCSとの連携サービス紹介 -
企画内容
・全職種向け
・KOLによる講演 -
集客方法
・MCS内ユーザー向けお知らせ
・MCSユーザー向けメール配信
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目的
・在宅介護分野における製品認知の向上 -
企画内容
・コメディカル・介護職向け
・KOLによる実技研修 -
集客方法
・MCS内ユーザー向けお知らせ
・MCSユーザー向けメール配信
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目的
・在宅介護分野における製品認知の向上
・MCSとの連携サービス紹介 -
企画内容
・コメディカル・介護職向け
・企業社員による困りごと解消セミナー -
集客方法
・MCS内ユーザー向けお知らせ
・MCSユーザー向けメール配信
コミュニティ
MCSにおける自由グループ・コミュニティ利用状況
自由グループ/コミュニティ数
地域医師会のグループ,災害対策のグループ,新型コロナウイルス情報共有グループなど、
様々なテーマに関するグループがMCS内には25,000以上存在。そのうち現在90がMCS内のどなたでも参加申請いただけるオープンなグループ『コミュニティ』として運営中。
参加者
「医師」,「薬剤師」,「看護師」,「ケアマネジャー」,
「介護福祉士」をはじめ、地域医療に携わる多様な職種
の方々が参加。全国単位・地域単位・職種単位と様々な規模やテーマで集まり、活発なグループだと500人超参加するグループやコミュニティも存在しています。
企業活用
「医療用医薬品」,「医療機器」,「在宅医療機器」,
「福祉用具・介護用品」メーカー様が情報発信する場
としても活用いただいています。
企業向けコミュニティ機能
企業と医療・介護従事者を繋ぐ情報発信の場としてご活用いただけます。
業務ツールとしてご利用いただく方が多いMCSの中にあって、興味がある方が参加し、継続的なPV・広く深い関係性構築が期待できます
Benefit 1
通常であればアカウントを作成できないMCSへ特別な企業用アカウントを発行し、企業様から医療介護者への情報発信や、コミュニケーションの場を作成できます
Benefit 2
匿名での相談機能も搭載し、医療・介護従事者と双方向のやり取りが可能。
ナレッジ共有や学びあいを推進します
ご活用シーン
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地域連携の場として
地域包括ケアシステムに伴い重要となる『在宅』、『介護』等の領域。MCSは、地域連携に携わる医療・介護従事者に多くご使用いただいています。これまでコンタクトが薄かった、在宅往診医師やケアマネジャーなど地域医療に携わる方々への情報発信ツールや継続的・長期的な関係値つくりの場としてご活用いただけます
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疾患関連情報の場として
医療・介護従事者に向けて、自社に関連する医材料や医療機器に関する独自の情報を発信できるツールとなります。「疾患」,「薬剤」,「医療情報」などテーマを決めていただき、最新のエビデンスやセミナー情報、疾患啓発などを発信し、ユーザーからの反応を得ることもできます。
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相談・質問の場として
医療現場では、気軽に企業や他の医療従事者に相談できる場所がなく、困っている方々も多くいます。コミュニティでは、医療・介護従事者の疑問・質問を解決できる相談専用の場があります。日々のお困りごとを簡単に解決することできるツールとして、医療現場に貢献が可能です
コミュニティ活用事例:疾患領域×DtoDの教え合い
循環器疾患、心不全等の治療・ケアに関する情報共有を主目的として、ゆみのハートクリニック様が立ち上げ。医師・看護師・リハスタッフなどの医療従事者800名以上が参加するコミュニティをMCSで展開。心不全認定看護師からのレクチャーや、症例検討・医師への相談などを行う場として活用が進んでいます。患者さんの治療・ケアに悩む、医療従事者が相談して悩みが解消されるケースも生じています。
MedicalCarePost: HEARTCareSTATIONを通じてゆみのハートクリニックと群馬県立心臓血管センターがつながった事例
病院×コミュニティ事例ご紹介
スリープケアステーション
虎ノ門病院睡眠センター富田康弘医師主宰
コミュニティに参加すると、睡眠専門医から定期的に配信される基礎から応用までの睡眠の問題や管理に関わる情報を閲覧できるだけでなく、睡眠専門医に直接相談をすることが可能。内容によっては、睡眠専門医に個別に相談することも選択可能。
医師会×自由グループの取り組み事例ご紹介
とうきょう認知症サポート医ネットワーク
東京都医師会主宰
東京都医師会の東京都認知症サポート医連絡協議会委員が中心となり「とうきょう認知症サポート医ネットワーク」を開設。
認知症サポート医の先生方に向けた情報発信を行うとともに、臨床上の悩みや課題の相談や意見交換等が可能な場を提供し、東京都なりの認知症サポート医の在り方の議論を深め、地域での実践と一層の貢献に繋げることを目指します。
利用イメージ(情報発信)
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簡単な操作性
発信したい情報内容をテキストで入力し、投稿するだけ -
テキスト以外のデータも共有可能
写真、ファイル、動画も投稿可能(50MBまで) -
外部サイトへのリンク設定
コミュニティにリンクを設定し、ユーザーに見て欲しいサイトへ誘導
利用イメージ(相談タブ)
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匿名でも相談可能
ユーザーは匿名で相談できるので、気軽に活用できる -
参加者全員で内容を共有
参加している全てのユーザーが相談に関するやり取りを確認できる -
ユーザーも回答者
企業様はもちろん、参加しているユーザーからも相談に対して回答が可能
コミュニティ開設スキーム
☆設計 ~ 準備 ~ 運用から、運用後のアフターフォローまでエンブレースが伴走
☆ご要望に応じて、短期間(1~2ヵ月)でのコミュニティ開設も可能
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01. Design
企業様とコミュニティ内容を設計
- テーマや目的、参加募集する職種・地域
- 配信する情報やコンテンツ
- データの取得・活用範囲やコンタクト方針
- アイコンデザイン
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02. Implementation
設計された内容に応じてエンブレースが
MCS内にコミュニティを構築 -
03. Lecture
コミュニティの運営方法に関してレクチャー
- MCS全般について
- 投稿、ファイル添付の操作方法
- 相談タブの活用法
- 参加ユーザーとのコミュニケーション
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04. Release
MCSの全ユーザーへコミュニティを公開
開設を告知し、参加者を募集
Appendix
MCSを活用した多職種ネットワーク構築成功のポイント
これまでの実例から、MCSによる多職種ネットワークづくりが上手くいく場合は以下のポイントを抑えていることが多い。
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多職種の連携が望ましい患者から登録しグループを作る
全患者・利用者を最初からすべて登録する必要はない。他施設との連携が必要な患者や治療やケアの導入期などの特に注意してみなければらなない患者や利用者のグループのみをMCSで管理する
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顔の見える信頼関係のあるスタッフから招待する
全多職種スタッフを一度に招待する必要はない。できる人だけでまず始めてみる
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「了解」ボタンの活用
すべてに返事をしなくていい。人によっては週に1度みれば十分な場合も。挨拶や定型文句を禁止してメールとは違うコミュニケーションに慣れようとするところも。
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電話(緊急時)や対面(デリケートな内容)の併用
緊急な用件は電話で、口頭でなければ伝えられない難しい内容は対面で、即時にお知らせしなくてもいい内容はMCSで。
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利用頻度やルール決め
いつでもどこでもつながれるということがかえって負担にならないよう、勤務時間中だけの利用を定めるところも。MCSを使うルールを各施設で設けて心地よい運用をされているところがほとんどです。
利用者の声
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医師
・ すぐに簡単に始められた
・ 1日の電話着信が55件から5件に減った
・ (病状が安定していると書き込みは少ないから)変化のある患者に集中して適切な連携が取れる
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看護師
・ 申し送りの時間や会議も短くて済むようになり、残業が減った
・ 『デイサービスを導入しました』『軟膏を処方してください』など気軽に書き込める(共有漏れがなくなった)
・ 余裕ができることで患者とゆっくり向き合えるようになった
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薬剤師
・ 報告のタイミングが難しい重大な非緊急情報(特に医師への報告)が簡単にできるようになった
・ 情報共有=同じ目標(ゴール)を共有できるようになった
・ 看護師が訪問する前にレスキューをタイムリーに届けられた
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ケアマネ
・ ヘルパーが入る予定も簡単に共有できた
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ヘルパー
・ ヘルパー間の状況共有ができた(例: スプーンの持ち方)
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患者・家族
・ 先生やスタッフへの信頼が増した
・ 訪問に来たスタッフがみな、私の状況をわかってくれている
・ 今まではいちいち同じ質問に答えなければならなかったが、それがなくなった
・ 毎回、みんなに褥瘡を見られるのが不快だったが、それがなくなっていった
「医療介護専用SNS」が目指すもの
「どこでも・いつでも・誰でも・安全に」
「職種・施設・制度・地域・システム」
縦割りの垣根を超えて つながる
"地域包括ケアシステムの情報連携・コミュニケーション基盤"
長島 公之 医師, 全国医療介護連携ネットワーク研究会理事長
MCS患者登録疾患、ご登録が多いもの
(統計情報より)
MCSをお使いいただく場合、在宅で療養し、介護を受ける患者さんについて情報共有するケースが多く、高齢者に多い疾患をお持ちの患者さんのご登録が多くなっています。
特に認知症や心不全など、本邦において今後特に増加が顕著であると予想されている疾患を持つ患者さんをMCSを用いてみまもっていることが伺えます。